ジャスミン
香りの特徴
甘くて優しい、エキゾチックで魅惑的な香り。
気分を和らげ、ロマンティックなムードに。
心に対するはたらき
ジャスミン油は、重い抑うつ症にたいして価値のある薬剤になります。この精油は神経を鎮静させるとともに情緒にたいして加温性があり、積極的な自信感を生みだします。これは、「人を助けるしごと」をしている人びとに恩恵をもたらし、エネルギーをよみがえらせ、全般的に活性をとりもどさせます。
からだに対するはたらき
ジャスミン油はたぶん、出産のときにいちばん価値を発揮する精油でしょ、つ。これは子宮の収縮を強めて分娩を促し、しかも同時に苦痛を和らげてくれます。また、これはホルモン類のバランスをとる力がすばらしく、産後の抑うつ症にも有効です。母と子との強いきずなをつくるうえでも役立つのではないかと思われますし、さらに母乳の出を促進します。
ジャスミン油は子宮の痙縮を緩和させ、月経痛を和らげ、膣の感染症全般に有益です。
男性の生殖器系にとってのジャスミン油の重要性はこれが精子の数を増加させることによつて不妊症を改善するという評判と結びついています。これには強力なリラックス特性がありますが、これがインポテンツ、早漏ならびに女性の冷感症のような性的な障害に効果をもたらすという名声の根拠になっているのではないかと考えられます。
ジャスミン油は、呼吸器系にも有益です。この精油は気管支の痙縮を緩和させるとともに、咽喉が痛むせきを鎮める作用があります。声がれを好転させるともいいます。
これが手足のこわばりを和らげるという評判もあります。
肌に対するはたらき
ジャスミン油はきわめてぜいたくなもので、乾燥肌、敏感肌を鎮静させ、強壮にするのに非常に有効ですが、この精油はそのほかあらゆるタイプの肌に有益です。これをマンダリン油・ラベンダー油とブレンドしたものは、肌の弾力を増加させ、妊娠線と癒痕を目立たなくするのによく使われます。
注意事項
妊娠中は、お産がまぢかになるまではジャスミン油を使わないことです。出産に際しては分娩をらくにしてくれます。この精油を用いすぎると体液、とくに粘液の働きを妨害してしまいます。また、これには催眠的な特性がありますから、集中をさまたげてしまう可能性があります。芳香が強力なので、使用量はひかえめにするほうがよいのは確かです。
★★★ 媚薬と呼ばれたハーブたち ★★★
● 官能的な香りは陶酔へ誘う ジャスミン(マツリカ)
◆インドでは儀式に欠かせない花
インド、アラビア原産で、モクセイ科のつる性常緑低木です。
インドの人々の暮らしと深く結びついていて、宗教的な儀式や祭り、結婚式などになくてはならない花です。客人を歓迎するために花輪にして送ったり、恋人にブレスレットを作ってプレゼントしたりします。
有名な中国のジャスミン茶は、乾燥させた花を香りづけにしています。
◆えもいわれぬ・・・天国のような・・・人をとりこにする高価な香油
香油を採るジャスミンは和名ソケイで、特に香りの強い花を咲かせます。
ジャスミンの花は、夜に満開になります。香りが一番強まるこの間に、花弁を傷つけないように咢ごと摘み取り、豚の脂肪で精油を抽出します。手間がかかるうえに、ひとつの花から採れる量がわずかなので、非常に高価です。なかでもフランス産のものが最も高価です。
◆古くから認められた媚薬の効果
その甘美でエキゾチックな芳香には、女性を魅力的にする効用があります。不安感や憂鬱感から心を解放し、気分を明るく高揚させます。ストレスを解消させ、自信に満ちた、積極的な気持ちにしてくれるのです。ホルモン分泌のバランスをとるので、子宮強壮作用と男性のインポテンツにも効果があります。
インドのある地方の女性は、結婚式前の毎日、ジャスミン油を加えたオイルで念入りにマッサージをして、肌を美しくするとともに、その香りを体にしみ込ませ、体調を整えるということです。不安を取り除く精禅的な効果も、もちろん織り込みずみです。
揮発成分(精油)の主なものは、酢酸ペンジル、リナロール、酢酸リナリル、ジャスモンです。
◆ジャスミンの香りでリフレッシュしながら
精油を一滴、ティッシュペーパーなどにたらして、香りを吸い込みます。気分が落ち込んでいるときや、気が乗らないときなどに、元気を回復することができます。ジャスミンの香りは特に生殖器系に作用して、子宮の緊張や痙攣を解消してリラックスさせ、催淫効果をもたらします。男性の場合にも生殖器を温めて強壮にし、性欲を高める作用をします。
また枕元に置いて香らせると、ジャスミンの陶酔的な香りの中で、心身ともに明るくのびやかになります。冷感症やストレスによる不能な状態に効果があり、ムードが盛り上がります。
乾燥させたジャスミンの花に熟湯を注いで、豊かに香らせたり、カップでお茶のように服用してもよいでしょう。
学 名 :Jasminum officinalis
生産地 :インド
抽出方法と部位:溶剤抽出法、花
主要成分:酢酸ベンジン、フィトール、ジャスモン
作 用 : 抗うつ、催淫、鎮静、鎮痙
ノート : ミドル〜ベースノート
ジャスミン 9030円(税込)
学術名:Jasminum officinale var.grandiflorum
科名:モクセイ科
抽出部位:花
抽出方法:溶剤抽出(Abs.)
原産国:エジプト
ベースノート
ジャスミン 7350円(税込)
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