紫外線と肌とUVケアの話

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紫外線と肌　UVケアの話

紫外線を浴びることは肌の老化を早める大きな原因のひとつです。
日焼けで肌が黒くなるばかりでなく、シミやしわ、たるみを引き起こします。

UV-A	長波長紫外線(320～400nm)	地表に届く
UV-B	中波長紫外線(280～320nm)	一部はオゾン層に吸収され、一部が地表に届く
UV-C	短波長紫外線(280nm以下)	オゾン層に吸収され、地表に届かない

上の図でもわかるように紫外線は波長が長いほど地上に降り注ぎます。
肌への影響が強い短波長の紫外線はオゾン層で吸収されるのですが、近年オゾン層の破壊が問題とされるのはこのためです。

紫外線の強さはは太陽から地上までの距離が関係します。
日本では４月頃から紫外線が強くなり始め、太陽から地上までの距離が最も短くなる夏至（６月）の頃が一番紫外線が強くなり、９月を過ぎると紫外線は急激に弱くなります。

１日の時間帯では午前１０時～午後２時までの間が最も紫外線が強いので、この時間帯に外へ出る際は紫外線対策を心がけましょう。

また、晴れの日より雨の日のほうが、夏よりは冬のほうが紫外線は確かに弱いのですが、まったくゼロになるわけではないので紫外線対策は年間通して行いたいものです。

紫外線による肌やからだへの影響

生活紫外線UV-Aは、じわじわと肌の奥へ到達し肌のハリや弾力を保っているコラーゲンやエラスチンにダメージを与え破壊していきます。
コラーゲンやエラスチンがダメージを受けてちぎれたり緩んだりしてしまうと肌を支える力が弱まり、その結果、シワやたるみを引き起こしてしまうのです。

レジャー紫外線と呼ばれるUV-Bは、皮膚表面に強く作用します。
海や山、ゴルフやスキーなど野外での日焼けが原因で、沢山浴びるとサンバーンと言って火傷のような日焼けをもたらします。
メラノサイトを刺激し大量のメラニン色素を作らせてシミやそばかすを濃くしたり、肌をくすませたりします。
また、皮膚の表面に点在する免疫細胞がダメージを与え、細菌やウィルス・病気からからだを守る免疫機能が低下させ、だるくなったり風邪をひきやすくなったり体調を崩す原因にもなります。
紫外線を大量に浴びると皮膚がんになると言われるのは、この免疫細胞が紫外線によって破壊されてしまうからなのです。
登山家がばっちり日焼け止めをつけているのは、標高が高くなるほど紫外線が強くなり、免疫細胞がよりダメージを受けやすく体調を崩す原因になることを熟知しているからなんですね。

紫外線は美容の敵でもありますが、健康を損ねる原因にもなりますから年齢・男女・子供に関係なく紫外線対策をおすすめします。

補足・・・水面と雪面においては紫外線の反射率が大変高く、水面では最大100%、雪面では最大90%照り返してきます。

スキー場は標高も高いため紫外線も強く、照り返しも強いので日焼けしやすい条件が全て揃っています。
水面で行うスポーツ（サーフィン、ウェイクボード、ヨットやボートなど）も照り返しが100パーセントあるので日焼け止めをつける際は顎の下や耳の裏などにも付け忘れないようにしましょう。

日焼け止めを選ぶ目安

日焼け止めを購入するとき、パッケージのところに「SPF」や「PA」という単位が書いてあるのをご覧になったことがあると思います。

SPFとは、Sun Protection Factor（サンケア指数）の略でUVBの防止効果を表す数値です。
SPF50＋が日本化粧品工業連合会の統一基準で定められた上限値です。

日本人が日焼けするのに要する標準時間が20～25分なので、
SPF値×20～25分(日本人が日やけする標準時間)＝紫外線防止時間

例えば、SPF値が50なら、UV-B（赤く日焼けさせる紫外線）による紫外線を防止する時間は16～20時間ということになります。
ただし、汗をかいてふき取ったり、水に入るなどで日焼け止めがはげてしまったところから日焼けを起こすことがあるので、レジャーなどではこまめに付け直す必要があります。

PAとは、 Protection Grade of UVAの略で、肌の奥までじわじわと焼いてしわやたるみを作るUV-Aをどのくらい防止できるかという目安です。
「＋」「＋＋」「＋＋＋」の3段階に区分され、「＋」の数が多いほどUV-A防止効果が高くなります。

つまり、国産の日焼け止めにおいては「SPF50 PA＋＋＋」が紫外線防止指数の最大値ということになります。

日常ではSPFは10前後あれば充分と言われています。（３～４時間の防止時間）
これを基準にレジャーや野外スポーツでは防止指数の高いものを選ぶとよいでしょう。

紫外線吸収剤は吸収波長が決まっており、UVBを吸収するものがほとんどです。
これは紫外線をサンスクリーン成分が吸収することで肌へ紫外線が入ってくるのを防ぐ仕組みになっています。
まれにアレルギー反応を起こすという報告もあるため、敏感肌やお子さまには紫外線錯乱剤を使ったノンケミカル商品がおすすめです。

「紫外線吸収剤は使用していません」と書いてあるものはサンスクリーン剤に紫外線錯乱剤を使っています。
これは肌の表面で紫外線を跳ね返すことで日焼けから肌を守るもので、UV-Aに有効です。

もし日焼けをしちゃったら

赤くひりひりしている場合はとにかく濡れタオルを当てて冷やすこと。
赤味や火照りが静まったら保湿効果の高い化粧水や美容液で水分補給を。
あわててパックやマッサージをするとかえって刺激になるので、肌が落ち着くまでは控えること。

その後、肌が落ち着いたら美白効果のあるスキンケアで紫外線によるダメージの回復を助けましょう。

肌にやさしいUVケア

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